あけましておめでとうございます(2023)

2022年も皆様に支えられながら、教室運営を続けて参りました。今年度は受験生も多く、彼らにとってはまさにラストスパートの時期だと思います。一緒に頑張って行きましょう。

さて、お気づきの方も多いと思いますが、1年ぶりの更新です。もっとブログやHPを活用していきたいとは考えているのですが、なかなか時間を取れず(言い訳)、もう少し更新頻度を上げることが今年の抱負ですね……


さて、今年も教室では次のような案内文を掲載しております。

今年もあいさつ文に「鳶目兎耳」という、十二支にちなんだ四字熟語を使っております。

漢字の通り、鳶(トンビ)の目のように遠くのものまで見通し、兎の耳のようにどんな小さな音も聞き逃さないということで、「情報を集める能力が高い人」を表す言葉です。(今では報道関係者を指して使われることが多いみたいです。)

勉強において「情報を集める」というのは非常に重要なことです。用語や単語を暗記することももちろんのことながら、「知識を得る」ということも非常に重要です。例えば、夜空を見上げることがあれば、冬の星空にオリオン座がすぐ見つけられると思います。それを知っていれば、わざわざオリオン座が冬の星座であることを覚える必要はないですよね?こういった生活に根付いた知識は忘れにくいので一石二鳥です。

最近は子供の内から、スマートフォンなどで世界中の情報に触れる機会があります。そういった機会に色々な情報を吸収して、糧にしていってもらいたいと思います。


今年の四字熟語を考える過程で、「金烏玉兎」というものに出会いました。「金烏」は太陽にいるとされる伝説上のカラス、「玉兎」は月にいるとされる伝説上のウサギです。太陽と月、すなわち「月日」を表す四字熟語です。

太陽とカラスということで、金烏は日本の八咫烏と結びつけられることも多く、八咫烏といえば、最近大活躍をしたサッカー日本代表のエンブレムに描かれていることでも有名ですね。

月とウサギに関しては、月の模様が餅つき(満月の別名「望月」から来ているという説があります)をしているウサギに見えたからですが、これに関連した仏教の逸話があります。

天竺で修行をしていたウサギ・キツネ・サルの3匹の前に空腹の老人が現れました。サルは得意の木登りで木の実を取って来ました。キツネは魚を釣って来ました。しかし、ウサギは野山を駆けずり回っても老人に与えるための食糧を見つけることができませんでした。手ぶらで帰ってきたウサギは老人に言いました。
「私は何も取ってくることができませんでした。しかし、この身を捧げることができます。」
そして、キツネとサルが起こした火の中に飛び込んでしまいました。
ウサギの行動に心を打たれた老人は、本来の姿である帝釈天に戻りました。帝釈天はウサギの善行を称え、すべての生物にそれを示すために月へとウサギを移しました。

のことから、ウサギは仏教において、滅私献身の象徴とされています。


神道においても、ウサギの姿は見受けられます。有名な『因幡の白兎』ですね。

大国主神が兄弟神と共に八上比売に求婚するべく因幡にでかけたとき、泣いているウサギに出会います。
「わに(サメ)を騙したのがバレて、皮を剥がれてしまいました。」
そう告白するウサギに先に歩いていた兄弟神たちは嘘を教えます。
「身体を海水で洗って風にあたればすぐに良くなるよ。」
その言葉に従ったウサギは、傷口に塩が染みてさらなる苦痛に襲われます。そこに大国主神がやってきました。事情を聞いた大国主神は正しい対処法を教えます。
「身体を真水で洗って、蒲の穂を敷いて寝ころびなさい。」
その通りにすると、ウサギの体はみるみる内に元に戻りました。そして、八上比売への求婚に出遅れたと嘆く大国主神に言います。
「八上比売はあなたの兄弟ではなく、必ずあなたを選ぶはずです。」
ウサギの予言通り、八上比売は大国主神を選びました。

また、神使としてウサギが使われることもあり、狛犬の代わりに狛ウサギのいる神社もあるんですよ。(ウサギのおみくじのある宇治神社・宇治上神社には数年前に個人的に訪れました。また機会があれば行きたいです。)


海外でも、ウサギを多産・豊穣のモチーフとして神聖視する文化があります。イースターなどでもウサギのモチーフが使われていますよね。


さて、そんなウサギですが、童話『ウサギとカメ』の中では、自らの速さを過信して、鈍いカメに競走で負けてしまいます。

勉強でも同じです。少しの油断で足元をすくわれてしまうことがあります。『ウサギとカメ』のウサギとなることが無いように、コツコツと努力を続けることを忘れないようにしていきましょう。

学習塾COMMON ReeD

滋賀県栗東市で地域に根差した学習塾を目指して奮闘中。楽しみながら学べる、そんな学習塾です。

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